Contemporary Art
極小美術館
《企画展》
Art Exhibition
極小美術館が厳選した有能な作家の「企画展」を開催しています。
林 孝子 展
2024年11月10日~2024年12月8日
蘇⽣
−喜びに溢れたガラス作品へ−
髙橋貴⼦
(春⽇森の⽂化博物館学芸員)
「ガラスとは何か」と改めて問うことも憚れるほどに、ガラスは私たちの⽇常⽣活に密着し、無くてはならない素材となっている。光を透過し、⾊を取り込み、幾通りもの表情を⾒せる煌めくガラス。⾦属や⽊材とは異なり、錆や腐⾷がなく半永久的な美しさを保つことができる⼀⽅で、衝撃によって「割れる」儚い繊細さもまた、ガラスの魅⼒を引き出している。
無⾊透明のショーウィンドウや窓ガラスの前に⽴つ。ガラスを通してみる世界は、⾃分が⽴つ世界とは隔絶したような、別世界のようにも感じられる幻視性があり、良くも悪くも私たちの空想を⼤きく掻き⽴てる。由⽔常雄⽒*1によれば、「無⾊透明のガラスは、光を最⼤限で92%透過し、8%を反射その他の理由で拡散している。……
[ 続きはこちら ]
《エスポワール展》
Espoir
若い作家の優れた作品を紹介する「espoir(エスポワール)展」を 企画・開催しています。
原 恵子 展
2024年11月10日~2024年12月8日
「気配」の向こうにあるもの
中村暁子
(前名古屋市美術館学芸員・美術評論)
原さんの絵には、「気配」がある。白い靄のようなものを纏った、茫洋とした空間。そこには、しばしば、子供の姿が現れる。繊細な心の機微を感じさせるモティーフを、やはり繊細な、優しい気配が包み込んでいる。「気配」とは、掴み所がなく、眼には見えないものである。作家は、その捉え難いものを絵画の中に留めようとしている。
子供との関わりは、教師の仕事を通じてのことだったそうだが、その中で彼女は様々な子供の心情を捉えることとなる。彼女が描くスカートを履いたまだあどけなさの残る少年の姿は、現代社会が見過ごせない問題を映し出す。一見すると優しく、柔らかな作品だが、その背後には、社会への眼差しがしっかりと存在している。……
[ 続きはこちら ]
《館外企画展》
「初雪の気配」
2019年10月16日~2019年11月 3日
[ 臼井千里インスタレーション ]
「月 待つ庭。」
2018年10月2日~2018年10月21日
[ 林 孝子インスタレーション ]
「百年に、落花。」
2018年 5月22日~2018年 7月 5日
[ 高北幸矢インスタレーション ]
《会場》日本料理 後楽荘 ※極小美術館企画
〒500-8034 岐阜県岐阜市本町1-31
TEL・058-264-0027 FAX・058-264-2741
《極小美術館の若手作家》
飛騨高山現代美術展2008
2008年11月30日~12月7日開催
極小美術館開設準備室当時のPOCOLOCOアートスクールとの共同企画。岐阜県高山市の里山フィールドとギャラリー『遊朴館』で同時開催しました。