Contemporary Art
極小美術館
《企画展》
Art Exhibition
極小美術館が厳選した有能な作家の「企画展」を開催しています。
中風 明世 展
2025年11月16日~2025年12月14日
触れてなお遠い、
しかし傍らにある
三輪祐衣子
(稲沢市荻須記念美術館・学芸員)
興味深いエピソードの一つとして、中風明世の作品は、TVのサスペンスドラマに登場しかかったことがある。ドクターXで有名な脚本家の林誠人は中風の友人で、ドラマに登場する被害者の取り巻きの画家として、名前を借用したのだ。友人は個展のシーンの撮影にあたり、中風の描いた本当の作品を展示しようと持ち掛けた。中風は、自分の作品を検索するようディレクターに進言し、「茶の間の人には何が何だか分からない」から「TV局の美術部が描く」こととなった。
この顛末に象徴される通り、中風の作品は一見では分かりづらい。印刷物や液晶で見たのでは、何が分からないのか分からないくらい分からないだろう。作品と直接対峙して、はじめて分からないことが「分かる」。……
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《エスポワール展》
Espoir
若い作家の優れた作品を紹介する「espoir(エスポワール)展」を 企画・開催しています。
片岡 美保香 展
2025年11月16日~2025年12月14日
カンヴァスのなかの自由
保崎裕徳
(甲南大学非常勤講師)
片岡さんがはじめて極小美術館を訪れたのは15年前。当時は加納高校美術科に通う高校生で、きっかけは恩師の加藤誉使子さんが参加するグループ展「池田山麓現代美術展2010」だった。それまで現代美術というものをまともに見たことがなかった片岡さんは、一流の美術家たちが見せる高い技量に目を奪われ、表現の多様性に衝撃を受けた。その後、芸大進学を目指しつつ極小美術館の運営に関わり、「自分も美術の世界で生きていかなければならない」という意思が固まっていったという。
芸大在籍中は「描くこと自体は楽しいものの、はたして何を描くべきか」と悩み続けた。自分探しをしながらたどり着いたのは、女性ファッション誌のページから人物や衣装を切り抜き、それらを任意に組み合わせたコラージュを油絵制作の着想源とする方法だ。……
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《館外企画展》
「初雪の気配」
2019年10月16日~2019年11月 3日
[ 臼井千里インスタレーション ]
「月 待つ庭。」
2018年10月2日~2018年10月21日
[ 林 孝子インスタレーション ]
「百年に、落花。」
2018年 5月22日~2018年 7月 5日
[ 高北幸矢インスタレーション ]
《会場》日本料理 後楽荘 ※極小美術館企画
〒500-8034 岐阜県岐阜市本町1-31
TEL・058-264-0027 FAX・058-264-2741
《極小美術館の若手作家》
飛騨高山現代美術展2008
2008年11月30日~12月7日開催
極小美術館開設準備室当時のPOCOLOCOアートスクールとの共同企画。岐阜県高山市の里山フィールドとギャラリー『遊朴館』で同時開催しました。