Contemporary Art
極小美術館
International Art Exhibition 2019
現代美術の視点
2019.3/3(sun)~ 2019.3/31(sat)
Art Exhibition 10
観覧申し込みは090-5853-3766まで。入場は無料- 企画・監修
- 極小美術館
- 会 場
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◆極小美術館
〒503-2418 岐阜県揖斐郡池田町草深大谷939-10
TEL・090-5853-3766
※電話にて観覧受付、入場無料 -
◆《サテライトF》カフェ・フランドル
〒503-2107 岐阜県不破郡垂井町岩手767
TEL・0584-22-6988
※10:00~18:00(水曜定休)
現代美術の視点
極小美術館、それは代表である長澤知明さんの強い意志と明確な方針によって運営されています。池田山の麓、訪問するにはいささか不便な場所にあって、観覧には事前の申し込みが必要ながらも入館は無料。ここで展覧会を開催する作家に対する謝礼はなく、逆に作家から会場使用料を受け取ることもありません。
長澤さんは「若い作家たちに発表の場をつくってやりたかった」と、機会あるごとにその思いを語っています。若い作家にとって大学などを出てしばらくは、発表活動を続けるのにかなりの困難がともないます。そのための資金や場を確保することは容易でなく、制作から離れてしまう人たちも少なくありません。そのような将来に可能性のある若い作家たちに発表の場と機会を提供し、やがて独り立ちしていけるように仕向けようというわけです。それを街のギャラリーや美術グループでなく、美術館としたところに長澤さんの深慮があります。美術館とは、特定の地域や縁故を超えて、直接的な利害とも関係なく、より広い人々に作品が鑑賞される場であるからです。
極小美術館では、通常は2人の作家による個展が同時に開催されています。ベテランと若手の組み合わせを基本としているのも、若い作家を育てるための配慮からです。また同館では「現代美術の新世代」展という20名ほどの若手作家たちの展覧会を開催し、個展とは違った交流と刺激の場をつくってきました。さらに今回の「現代美術の視点 2019」では、篠田守男、河口龍夫といった現代の美術をリードしてきた重鎮から20代の若手までの各世代が集います。それは若い作家たちにとって得難い場となるに違いありません。既に一家をなした作家たちにとっても、若い人たちと一緒に作品を展示することは心地よい緊張感があるはずです。私たちも極小美術館での世代を超えた作家たちによる多様な造形との出会いを大いに楽しみにしたいと思っています。
3.河口 龍夫
(撮影:池田 ひらく / 写真提供:黒部市美術館)
※2018 黒部市美術館での個展「河口龍夫-ちのこうや-」
現代美術の視点2019
《 作家一覧 50音順 》
- 小塩 恵子
- 金沢美術工芸大学大学院油画コース修了。卒業制作第9回芝田賞受賞。現代美術の新世代展(極小美術館)、第87回国展で奨励賞を受賞。小磯良平大賞展、他グループ展で発表を続ける。
- 片岡 美保香
- 愛知県立芸術大学美術学部油画専攻卒業。2016年5月初個展(アトリエ幻想工房/岐阜)。2018年第2回個展(ギャラリー・ヴァルール/名古屋)、現代美術の新世代展、みのかもアニュアルなど出品多数。
- 河口 龍夫
- 多摩美術大学卒業後、文化庁の派遣で欧米に滞在。筑波大学芸術系で教授。水戸芸術館、京都市美術館、千葉市美術館、名古屋市美術館で作品発表。東京国立近代美術館で個展を開催。第58回毎日芸術賞を受賞。金沢美術工芸大学大学院教授。
- 河村 尚江
- 多摩美術大学大学院修了。US JAPAN EXPO(アメリカ・ロサンゼルス)、フランクフルトメッセ アンビエンテ(ドイツ)、ゴッホ生誕160年記念金賞受賞(フランス)、ニホンクラフトデザイン展、2017年ニューヨークで個展など世界で活躍。
- 菅野 猛
- 芝浦工業大学大学院修了(建設工学)。プロダクトデザインを手掛けた。2010年初個展(Gallery ef・東京)。ストライブハウスギャラリー(六本木・東京)で連続個展を開催。明和電機とグループ展(高島屋・日本橋)など作品発表多数。
- 高北 幸矢
- 三重大学美術科を卒業。名古屋造形大学教授を経て学長。名古屋、津、岐阜、東京、スペイン、アメリカなどで個展。2012年古川美術館でインスタレーションの発表。MOMA、ポーランド、チューリッヒ、富山県美術館などに作品が収集されている。
- 篠田 守男
- カルフォルニア大学、コロラド大学、筑波大学、金沢美工大・大学院で教授。高村光太郎賞。宇部彫刻ビエンナーレ、彫刻の森美術館大賞展、中原悌二郎賞等で受賞。朝倉文夫賞受賞。2018年、教え子の明和電機とグループ展。帝塚山画廊(大阪)で個展。
- 長澤 知明
- 東京芸大大学院修了。現代日本美術展、日本国際美術展、現代美術の新世代展(三重県立美術館)、宇部ビエンナーレ、新潟市野外彫刻大賞展、中之条ビエンナーレなどに出品。桜画廊で個展を重ねる。富山トリエンナーレで優秀賞、翌年奨励賞受賞。
- 中谷 ゆうこ
- 名城大学薬学部卒業。2008年から2012年までベルギーに在住。現代日本美術展、VOCA展(上野の森美術館)、在ベルギー日本大使館、名古屋市美術館などで作品発表。ACT大賞展で佳作賞受賞。はるひ絵画ビエンナーレで優秀賞、奨励賞受賞。
- 中野 磨里
- 名古屋芸術大学大学院修了。企画展ミズマク大垣2015(スイトピアセンター)。美濃加茂アニュアル(美濃加茂文化の森)。アートアワードトーキョー丸の内2016(丸ビル/東京)。現代美術の新世代展。2018年極小美術館で個展。
- 長谷川 清
- 金沢美術工芸大学大学院博士課程修了。東京、金沢、越前などで個展発表多数。金沢彫刻祭に出品。2015年富山トリエンナーレで北日本新聞社賞。翌年、新宿眼科画廊/東京で個展開催。現代美術の新世代展などに出品。
- 張間 成子
- 韓国の大学を経て、岐阜大学に留学。パサディナ・アートセンターカレッジに留学。美濃加茂アニュアル2016。名古屋芸術大学在学中にブライトン大学(英国)に留学。現代美術の新世代展。2019年英国の美術大学大学院に留学。
- 舩戸 彩子
- 京都市立芸術大学大学院修了。Focus Flowing(東京)、現代美術の新世代展2017、ART NEXT(電気文化会館・名古屋)、I real-月の裏側(YEBISU ART LABO・愛知)、美濃加茂アニュアルなどに多数出品。
- 別所 洋輝
- 愛知県立芸大油画専攻卒業。ハートフィールドギャラリー(名古屋)、十一月画廊(銀座・東京)で9回個展を重ねる。みのかもアニュアル2016(美濃加茂文化の森)、2017年・2018年アートフェアー(韓国・光州)に出品。
- 三井 園子
- 名古屋芸術大学を卒業後、同大学研究生修了。ニューヨーク在住を経て、デンマーク、リトアニア、パリで活動。ホルベイン・スカラシップ、野村財団より助成金受領。東京、名古屋などで個展開催、グループ展多数。2017年北鎌倉で個展。
- 南谷 富貴
- 名古屋芸術大学絵画科卒業後、同大学研究生修了。名古屋、一宮などで企画展、グループ展。積極的に作品を発表。第1回個展ギャラリーキャプション/岐阜。第2回個展ガレリアフィナルテ(名古屋)。2018年極小美術館で個展。
- 矢橋 頌太郎
- 武蔵野美術大学油絵学科卒業。現代美術の新世代展2012で優秀賞。リアリズムの深層展。初個展(極小美術館/岐阜)。同年ギャラリーうちやま(銀座/東京)で個展。富山トリエンナーレで優秀賞。2018年名古屋画廊で個展。
- 山内 寿美 Satellite F
- 県立加納高校美術科を経て筑波大学芸術専門学群卒業。水戸、東京、岐阜などでグループ展に出品。宇宙の連環として2011。極小美術館で個展を開催。加納高校50周年記念展(岐阜県美術館)。イマジン(岐阜)で個展。
- 弓削 真由子
- 東京芸術大学油画専攻卒業。安宅賞(東京芸術大学)。伝統と現代展(東京)。損保ジャパン美術展。篠田桃紅空間美術館で「現代の美術作家4人展」。2015年東京都美術館でグループ展。極小美術館で個展。
- 米山 より子
- 東京芸大大学院彫金専攻修了。日本クラフト展、日本オブジェ展などで入選、受賞を重ねる。池袋西武で個展を開催。ポジション2011名古屋市美術館で発表。京都、愛知、大阪、フランスなどで個展、グループ展など発表多数。
- 李 宣喜
- 国民大学造形大学陶磁工芸専攻卒業。名古屋芸大大学院絵画研究領域修了。愛知県立芸大美術学部2年修了。東京・京橋・羅針盤で個展を重ねる。モダンアート展で中日賞受賞。2018年第1回ムンバイビエンナーレ、プサンアートフェアーに出品。
- 若杉 しのぶ
- 愛知県立芸大大学院修了。2001年より名古屋市政資料館で個展を重ねる。文化フォーラム春日井、名古屋市美術館、ガレリアフィナルテ(名古屋)、極小美術館で個展。秋野不矩美術館(静岡県)などで作品を発表。
12.張間 成子
1.小塩 恵子
10.中野 磨里
2.片岡 美保香
11.長谷川 清
5.菅野 猛
8.長澤 知明
6.高北 幸矢
14.別所 洋輝
17.矢橋 頌太郎
18.山内 寿美
9.中谷 ゆうこ
16.南谷 富貴
4.河村 尚江
22.若杉 しのぶ
19.弓削 真由子
21.李 宣喜
13.舩戸 彩子
15.三井 園子
20.米山 より子
(撮影:山口幸一)
7.篠田 守男
(撮影:麥生田 兵吾 / 写真提供:TEZUKAYAMA GALLERY)
※2018 TEZUKAYAMA GALLERYでの個展