Contemporary Art
極小美術館
《企画展》
Art Exhibition
極小美術館が厳選した有能な作家の「企画展」を開催しています。


別所 洋輝 展
2025年5月11日~2025年6月4日
「夜」にひそむものを探し求めて
−別所洋輝さんの作風について−
青山訓子
(岐阜県美術館学芸員)
唐突だが、私はサカナクションというバンドのファンである。このバンドのほぼ全曲の詩を書いているのはヴォーカルの山口一郎さんで、彼の詩作はいつも夜に行われるというのは周知の事実である。山口さんは近年、病を患い、療養のために朝型に生活を切り替えたところ、詩が全く書けなくなった。やむなく深夜に仕事をする日々に戻り、70回以上の詩作を試みて、やっと最新作「怪獣」の詩が完成したと聞く。「夜の怪獣」「赤と青の星々」「暗い夜の空」「暗がり」「何光年も遠く」など、夜と宇宙に関係する言葉が印象的な作品だ。
何故このようなことを書き連ねたかというと、文学でも美術でも、芸術作品を制作する時間帯は、その作風に大きく影響するように思うからである。
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《エスポワール展》
Espoir
若い作家の優れた作品を紹介する「espoir(エスポワール)展」を 企画・開催しています。


柴山 豊尚 展
2025年5月11日~2025年6月4日
てづから
−柴山豊尚展によせて−
三輪祐衣子
(稲沢市荻須記念美術館・学芸員)
彫刻家、柴山豊尚の作品とはじめて対峙したのは、大樋長左衛門賞を受賞したArt Award IN THE CUBE 2017(岐阜県美術館)であった。「身体のゆくえ」をテーマに取り組まれた本作は、キューブの中の空間を木の彫刻で構成した大型インスタレーションである。当時1歳になる娘と共に、キューブへ足を踏み入れると、丹念に作りこまれた彫刻作品の一部になったかのようなイマーシブな感覚を覚えた。壁面に張られたミラーパネルは、空間をややいびつに写しだし、此処がどこまでも続いているような錯視を惹き起す。地から萌え立つ木々と、恵みとなる水流の渦巻く場所、太古から変わらず繰り返される命の原風景が、そこに作り出されていた。そして、辺りを見回す私とは対照的に、自分が立つ床の積層を、興味深げに撫でまわす娘の姿が印象的であった。……
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《館外企画展》
「初雪の気配」
2019年10月16日~2019年11月 3日
[ 臼井千里インスタレーション ]
「月 待つ庭。」
2018年10月2日~2018年10月21日
[ 林 孝子インスタレーション ]
「百年に、落花。」
2018年 5月22日~2018年 7月 5日
[ 高北幸矢インスタレーション ]
《会場》日本料理 後楽荘 ※極小美術館企画
〒500-8034 岐阜県岐阜市本町1-31
TEL・058-264-0027 FAX・058-264-2741
《極小美術館の若手作家》
飛騨高山現代美術展2008
2008年11月30日~12月7日開催
極小美術館開設準備室当時のPOCOLOCOアートスクールとの共同企画。岐阜県高山市の里山フィールドとギャラリー『遊朴館』で同時開催しました。
