Contemporary Art
極小美術館
The event of contemporary art
高北幸矢インスタレーション
2018.5/22(tue)~ 2018.7/5(thu)
Art Exhibition 08
観覧申し込みは後楽荘または高北幸矢へ y-takakita6l@do8.enjoy.ne.jp- 企 画
- 極小美術館
- 会 場
- ◆日本料理 後楽荘
〒500-8034 岐阜県岐阜市本町1-31
TEL・058-264-0027 FAX・058-264-2741
※月曜定休。昼午前11時30分〜午後14時、夕午後5時〜午後10時 - ◆薩摩五絃琵琶・細川華鶴子ライブコンサート+夕会席
平家物語の古典曲、現代曲トークと演奏のひととき+高北幸矢アートトーク
5月27日(日)午後4時~5時/8,000円 - ◆高北幸矢アートトーク+ランチ
6月7日(木)午前11時~11時40分/5,000円 - ※お申込みは、後楽荘または高北へ y-takakita6l@do8.enjoy.ne.jp
「百年に、落花。」
- 【略歴】
- 1950
- 三重県生まれ
- 1972
- 三重大学教育学部美術科卒業
- 1972
- 名古屋造形芸術短期大学助手、講師、助教授、教授を経て
- 1998
- 名古屋造形芸術大学(現名古屋造形大学)教授
- 2006
- 名古屋造形芸術大学(現名古屋造形大学)学長 ※~12年
- 現在
- 清須市はるひ美術館館長、名古屋造形大学名誉教授、愛知芸術文化協会理事長
- 【個展】
- 1972
- 名古屋、東京、スペイン、台湾、アメリカなどで個展56回(〜16年)
- 2012
- 高北幸矢インスタレーション「落花の夢」(古川美術館分館為三郎記念館/名古屋)
- 2013
- 高北幸矢インスタレーション「落花、夏の夢。」(古川美術館分館為三郎記念館)
- 2015
- 高北幸矢展「落花、湯籠り」(ギャラリーゆこもり/松本)
- 2015
- 高北幸矢インスタレーション個展「落花、入れ籠入る。(旧中埜半六邸/半田)
- 2016
- 高北幸矢インスタレーション「落花、鎮魂」(ポラリス☆ジ・アートステージ/鎌倉)
- 2016
- 高北幸矢インスタレーション「落花、山麓。」(極小美術館/岐阜県池田町)
- 2017
- 高北幸矢インスタレション「落花、奉納。」(椿大神社/三重県鈴鹿市)
- 【コレクション】
-
■ニューヨーク近代美術館
■ポーランド・ポズナン美術館
■スイスチューリッヒ造形美術館
■ウクライナ・ハリコフ美術館
■富山県立近代美術館
■古川美術館
■極小美術館
■椿大神社 等 - ※開催時点
「百年に、落花。」 後楽荘
高北幸矢(清須市はるひ美術館館長)
江戸時代後期、京都で大活躍した伊藤若沖の紙本墨画に「付喪神図(つくもがみず)」というのがあります。付喪神というのは、器物が百年たつと憑くという精霊のことで、室町時代以降、それを主題とした作品が数多く残されています。
「使い捨ては美徳」という消費社会を経てきた現代の我々にとりましては御伽草子のような話でありますが、百年たった器物を前にしますと、精霊が憑くというのも頷くことのできる深い美がそこに感じられます。またそういった感性を持って生きていたいと思います。
日本料理 後楽荘は、江戸時代後期初代矢野嘉右衛門が蝋燭・油商として興した「伊勢嘉商店」を始まりとしています。岐阜奉行所の御用商人を務め、幕末には岐阜町の十人衆とも言 われました。玄関手前に置かれております大きな鉄釜は、櫨(はぜ)の実を蒸して生蝋(きろう)を抽出するときに使用されたものです。
明治の後期、この地に風流人であった四代目により茶席と庭園が増築されました。その歴史を生かして、六十年ほど前に料理旅館が始められました。
鉄釜のみならず、後楽荘には何代も経て伝えられている器物、家具、着物、蔵があります。それらの一つ一つの妖しい精霊たちと落花の椿が遊び彷徨う美をお楽しみいただけますことを願っています。